フリーランスの請求書の書き方:時間単価と固定報酬のチェックリスト

フリーランス・個人事業主が請求書を送る前に確認する項目。時間単価と固定報酬を分けた計算例(12時間×7,500円+18,000円)、請求先と支払期日の確認、源泉徴収やインボイスの確認先、QuoteBillでPDFにするまでの手順をまとめました。

ひと目でわかる

読了目安 約5分

計算例 小計:90,000円+18,000円=108,000円(税別)

結論:古いPDFではなく、今回の請求の中身から始める

役に立つ請求書は、支払いの請求と、取引先が特定できる仕事とを結びつけます。テンプレートを埋める前に、今回請求するのが承認された作業時間なのか、完成した成果物なのか、合意した段階の報酬なのかを決めます。承認された見積書、変更の記録、作業時間の記録、これまでの請求書を一緒に開くと、二重請求を取引先に指摘される前に見つけられます。

取引先の請求先名、住所、経理のメールアドレス、発注番号があればそれも集めます。プロジェクトの担当者が、支払いを処理する人とは限りません。取引先の購買システムへの登録や請求書の受付窓口が必要かどうかを確認し、その案内は取引先の公開サイトから推測せず、プロジェクトの資料と一緒に保管します。

計算例:時間単価と固定報酬を分けて書く

時間単価の仕事なら、業務の内容、対象期間、承認された時間数、合意した時間単価を書きます。固定報酬なら、数量が時間数に見えないよう、成果物や段階を書きます。承認された経費は報酬と分けて、取引先が領収書と合意の内容に照らせるようにします。

例として、2026年9月1日から9月8日までの調査プロジェクトを請求します。調査とインタビューが12時間、時間単価7,500円で90,000円。合意済みの固定報酬である報告書の編集が1件18,000円。小計は(12×7,500)+18,000=108,000円で、税金は別です。金額は説明用の例で、おすすめの単価ではありません。

この例では、編集が時間単価の調査の範囲に入っていないことが前提です。編集が12時間の中にすでに含まれているなら、固定報酬でもう一度請求すると二重請求になります。「変更02で承認済みの報告書編集」のような範囲の参照は、その承認が実際にあるときだけ書きます。

計算例:時間単価と固定報酬を分けて書く
項目計算金額
調査・インタビュー12時間×7,500円90,000円(対象期間 2026年9月1日〜9月8日)
報告書の編集(固定報酬)1件×18,000円18,000円
小計90,000円+18,000円108,000円(税別)
経費:事前に承認され、領収書のあるものだけを、報酬とは別の行に書きます。

宛名、日付、適用される決まりを確認する

請求書番号は、取引先の発注番号とは別の、自分の番号にします。発行日、対象期間、支払期日、自分と取引先の名称、通貨を確認します。合意した支払条件が発行日から15日なら、2026年9月9日に発行した請求書の支払期日は2026年9月24日で、テンプレートの初期値のままにはしません。

請求書に何を書くべきかは、国と自分の税務上の立場で変わります。日本の適格請求書(インボイス)の記載事項、フリーランスの報酬にかかる源泉徴収、発注者がフリーランスに示すべき取引条件は、それぞれのガイドで国税庁や法令の出典とともに説明しています。1つのテンプレートがどこでも通用するわけではないので、自分の取引については税理士や所轄の機関に確認してください。

QuoteBillで書類を作る

ログインして、コンサルタント向け請求書、写真撮影請求書など、自分の仕事に近い請求書テンプレートを選びます。サンプルの明細と取引先の情報は、すべて置き換えます。時間数と時間単価は別々の欄に入力し、固定報酬は別の行にします。発注番号や対象期間は、専用の欄がなければ「備考」に書きます。

合計を信じる前に、国、書類の言語、値引き、税の設定を見直します。承認されたQuoteBillの見積書から始めたなら、「請求書を作成」で別の下書きができます。この機能は、請求できる時間数を検証したり、以前の入金を差し引いたり、納品を確認したりはしません。コピーされた内容を今回の請求に合わせて直し、承認された範囲の資料は手元に置いておきます。

取引先が受け取る形でPDFを確認する

「クラウドに保存」で保存の完了を確認してから、「印刷/PDF」でブラウザからPDFを作ります。送る前にそのファイルを開き、1ページ目だけでなく最後のページも確認します。長い説明や振込先の案内は、次のページに送られることがあります。下書きを保存しても、請求書が取引先に送られるわけではありません。

  • 時間数、成果物、経費の領収書を、承認された範囲とこれまでの請求に照らしたか。
  • 請求書番号、請求先、対象期間、発注番号を確認したか。
  • 通貨、値引き、適用される税、振込先、合計額を一緒に読んだか。
  • PDFの全ページが読め、ファイル名でこの請求書だと分かるか。
  • 合意した方法で送り、送った版と送付の記録を残したか。

よくある質問

時間単価と固定報酬を1枚の請求書にまとめてもよいですか?

かまいません。行を分け、時間単価の行には時間数と単価を、固定報酬の行には成果物を書きます。同じ作業が両方に入っていないかだけ確認してください。

源泉徴収される報酬は、請求書にどう書けばよいですか?

税引き前の報酬を書き、源泉徴収の扱いは取引先と事前に確認します。日本でどの報酬が対象になり、どう計算するかは、請求書の源泉徴収のガイドで国税庁の出典とともに説明しています。

発注番号がないと請求書は無効ですか?

請求書の効力とは別の話です。取引先の経理が発注番号で照合する決まりなら、ないと支払いが止まるので、請求の前に確認しておきます。

下書きを保存すれば取引先に届きますか?

届きません。QuoteBillは請求書を送りません。PDFを作り、自分のメールか取引先の受付窓口に送ってください。

次のステップ:電子契約で署名をもらう

無料の見積書・請求書・領収書テンプレート536種

  • コンサルタント向け請求書テンプレート

    時間単価またはプロジェクト単位のコンサルティング業務、調査、報告書納品の請求書を作成できます。支払条件を加え、合計を確認してPDFに出力しましょう。

  • 写真撮影請求書テンプレート

    撮影費、写真レタッチ、写真使用許諾料などの項目をあらかじめ用意した写真撮影請求書テンプレートです。数量と単価、税率を入力し、内容を確認したらPDFとして保存できます。

  • オンラインアシスタント請求書

    スケジュール管理、メール整理、議事録作成などの項目をあらかじめ用意したオンラインアシスタント請求書です。数量と単価、税率を入力し、内容を確認したらPDFとして保存できます。