着手金・前金の請求書の書き方:残金の請求と領収書まで
着手金(前金)の条件を決めてから請求し、入金後に領収書を出し、残金の請求書で合計が契約金額に一致することを示す手順。30%の着手金の計算例、税金がかかる時期の確認、QuoteBillで契約書や見積書から請求書を作る方法を解説します。
ひと目でわかる
結論:着手金の請求書と残金の請求書
着手金(前金や内金とも呼ばれます)の請求書は、作業を始める前や商品を送る前に、代金の一部を請求する書類です。仕事が終わったら残金の請求書で残りを請求し、2通を合わせると合意した金額になるようにします。着手金は先に書面で合意し、入金されたら領収書を出し、残金の請求書では残金をどう計算したかが見えるようにしてください。
税金は、最後にまとめてではなく、着手金を受け取った時点で生じることもあります。いつ課税されるかは国と取引の種類で異なります。日本国内の取引で消費税をどの時点で計上するか、着手金の請求書に消費税を載せるかは、国税庁の案内や税理士に確認してください。この記事は税務上の助言ではありません。
- 書面で合意(見積書・契約書)
- 着手金の請求書 INV-101
- 着手金の領収書
- 作業の完了
- 残金の請求書 INV-118
- 残金の領収書
請求する前に着手金の条件を決める
見積書の取引条件と契約書に、着手金の割合か金額、支払期日、何に対する着手金か、取引先が取りやめたときの扱いを書いておきます。請求書で初めて出てくる着手金は、取引先が合意していない要求になります。
返金するのか、どんな条件なら返金しないのかも書きます。消費者に販売する場合は、支払いの一部を「返金不可」と呼ぶ前に、販売する地域の消費者保護の決まりを確認してください。
- 着手金は代金の何%か、それとも定額で決めるか。
- 支払期日はいつで、入金を待ってから作業を始めるのか。
- 着手金に税金を載せるのか、載せるなら税率は何%か。
- 作業の完了前にどちらかが取りやめたとき、着手金をどう扱うか。
残金を請求する2つの方法
残金の請求書を代金の全額で作り、すでに請求した着手金を差し引きとして見せる方法と、残金だけを請求して着手金の請求書を参照する方法があります。どちらでも、数字をたどれれば問題ありません。着手金と残金を足すと合意した金額になり、同じ段階を2回請求していないことが取引先に見えることが条件です。
どちらの方法でも、着手金の請求書の番号と、着手金が入金された日を書きます。作業の途中で金額が変わったなら、残金を黙って調整するのではなく、残金の請求書に変更の内容を書いて説明します。
計算例:着手金30%のウェブサイト制作
制作会社がウェブサイト制作を400,000円、税率10%で税40,000円、合計440,000円で受注し、作業の前に代金の30%を受け取ることにしました。金額は説明用の例です。契約時に着手金の請求書INV-101を、作業の完了後にINV-101を参照した残金の請求書INV-118を発行します。
440,000円
- 着手金の請求書 INV-101132,000円
- 残金の請求書 INV-118308,000円
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 合意金額 | 400,000円 + 税40,000円 | 440,000円 |
| 着手金の請求書 INV-101 | 400,000円の30% = 120,000円、税12,000円 | 132,000円 |
| 残金の請求書 INV-118 | 400,000 − 120,000 = 280,000円、税28,000円 | 308,000円 |
| 確認 | 132,000 + 308,000 | 440,000円 |
- 着手金の請求書INV-101
- 400,000円の30%=120,000円に、税10%の12,000円を加えて合計132,000円。
- 残金の請求書INV-118
- 残金は400,000円−120,000円=280,000円で、税10%の28,000円を加えて合計308,000円。
- 確認
- 132,000円+308,000円=440,000円で、税込みの合意金額と一致します。
- 領収書
- 着手金が入金されたら132,000円、残金が入金されたら308,000円の領収書をそれぞれ出します。
着手金に税金がかかる時期
着手金がいつ課税されるかは、税の制度ごとに決まっています。受け取った時点を基準にする国もあれば、引渡しや役務の完了を基準にする国もあります。損害に備えて預かる保証金は、代金の一部になる着手金とは別の扱いになるのがふつうです。
事業者間の取引では、着手金の段階で税務上の書類が必要になることもあります。着手金の請求書に税金を載せるかどうかを決める前に、税金が生じる場所の決まりを確認してください。日本の消費税や適格請求書での扱いは、国税庁の案内と適格請求書の記載事項のガイドで確認し、判断に迷う場合は税理士に相談してください。
QuoteBillでの手順
代金明細のある署名済みの電子契約からは、「この契約書から請求書を作成」を選び、「一部のみ」で「金額に対する割合(%)」に30と入力します。請求書には契約書の参照番号が入り、税額も契約書の数字と合うように計算されます。承認された見積書からは「請求書を作成」で別の下書きができるので、明細を、見積書の番号を書いた着手金の1行に置き換えます。
着手金が入金されたら、着手金の請求書を開いて「この請求書の領収書を作成」で領収書を作ります。残金の請求書では、残金を「ウェブサイト制作の残金:400,000円からINV-101の着手金120,000円を差し引いた額」のように1行で書きます。QuoteBillは着手金を自動では差し引かず、マイナスの金額の行もないので、明細の文言と「備考」で計算の根拠を説明します。
残金の請求書を送る前のチェックリスト
着手金の請求書と残金の請求書を並べて確認します。
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よくある質問
着手金の請求書とプロフォーマインボイスは同じものですか?
違います。プロフォーマインボイスは取引が確定する前に内容を示す書類で、税務上の支払請求ではありません。着手金の請求書は代金の一部を実際に請求する請求書で、取引先が支払いの手続きをするのに必要なことがよくあります。
着手金を受け取ったら領収書を出すべきですか?
出してください。受け取った金額と日付、どの請求書に対する入金かを書き、一部入金であることを示します。
取引先が取りやめたら着手金を返さなくてよいですか?
契約書と、適用される法律が認める範囲でだけです。取りやめの条件は、着手金を受け取る前に書いておきます。
着手金の請求書にも税金を載せますか?
着手金を受け取った時点で税金が生じる取引なら載せます。日本国内の取引での消費税の扱いは、国税庁の案内や税理士に確認してください。
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