ヒートポンプ設置見積書テンプレート

ヒートポンプ設置の見積書テンプレート。熱損失計算、室外機、貯湯タンク、ラジエーター交換、試運転を分けて記入し、補助金は単価と分けて備考に示せます。

無料のヒートポンプ設置見積書テンプレートの記入例:架空の会社名、品目、数量、単価、合計が入った1ページ目
サンプルの金額を入れたプレビューです。テンプレート自体は白紙から始まります。

業種別テンプレート

  • 熱損失計算とシステム設計
  • 空気熱源ヒートポンプ室外機の納品・据付
  • 貯湯タンクとバッファタンク
  • ラジエーターの交換(1台あたり)
  • 試運転・制御設定・引渡し説明

作成ガイド

進め方の例

  1. 範囲と数量の確認

    例:「熱損失計算とシステム設計」から必要な数量と顧客支給の資料を確認し、項目ごとの完了基準を合意します。

  2. 見積書の確認と承認

    「試運転・制御設定・引渡し説明」の検収方法と全項目の数量、対象外の範囲、見積書の有効期限を顧客と確認し、承認された版を保管します。

  3. 納品後の請求準備

    完了数量、現場写真、合意した試験結果と残りの手直し作業を確認します。 合意した段階が完了したら、実際の数量と承認された変更内容で請求書を作成します。

ヒートポンプの見積書は、ボイラーをより低い温水温度で動く設備に替える工事なので、裏付けとなる設計が信頼性を決めます。施主が知りたいのは、能力が家に合っているか、ラジエーターで部屋が十分暖まるか、貯湯タンクをどこに置くかです。このテンプレートは熱損失計算を先頭に置き、室外機、タンク、ラジエーター交換、試運転を分けて示すため、能力の見立てが異なる見積もり同士も比べやすくなります。

記載する項目

納品物と作業項目
熱損失計算とシステム設計, 空気熱源ヒートポンプ室外機の納品・据付, 貯湯タンクとバッファタンク, ラジエーターの交換(1台あたり), 試運転・制御設定・引渡し説明:各項目の予定数量と納品範囲を記載します。
熱損失計算とシステム設計
設計外気温度と熱損失の計算結果(kW)を書き、能力の根拠を施主が確かめられるようにします。
空気熱源ヒートポンプ室外機の納品・据付
機種、定格能力、据付位置と家までの距離を書きます。配管の長さと運転音に関わります。
貯湯タンクとバッファタンク
タンクの容量と置き場所を書きます。収納一つ分を使うことが多く、着工前に伝えるべきです。
ラジエーターの交換(1台あたり)
ラジエーターの台数を概算で書かず、計算結果に基づき大きくする部屋を一つずつ挙げます。
試運転・制御設定・引渡し説明
試運転は水張り、暖房カーブの設定、操作説明を指します。後日の点検訪問を含むかも書きます。
現場と実測数量
現場の所在地、作業区画、面積・長さ・数量、現場に入れる時間帯を記載します。
資材と工程の範囲
資材の仕様、工賃、解体・廃棄・原状回復の扱い、工程ごとの完了基準を決めます。
具体的に確認する範囲
部屋ごとの熱損失計算で機器の能力を決め、大きくすべきラジエーターを一つずつ挙げ、補助金は単価から引かずに備考に書きます。

送付前の確認事項

  • 「熱損失計算とシステム設計」に、含む範囲と価格の前提となる数量を書いていますか。
  • 取引先は「空気熱源ヒートポンプ室外機の納品・据付」を、含まない範囲まで同じ意味で読めますか。
  • 「貯湯タンクとバッファタンク」の価格を、見積の有効期限の最終日まで守れますか。
あと5件を表示
  • 「ラジエーターの交換(1台あたり)」に、含む範囲と価格の前提となる数量を書いていますか。
  • 取引先は「試運転・制御設定・引渡し説明」を、含まない範囲まで同じ意味で読めますか。
  • 実測や図面変更で数量が変わった場合の承認手順を決めます。
  • 顧客支給の資材と、他社が先に終える作業を確認します。
  • 見積書の有効期限、顧客の承認方法、段階ごとの支払条件を確認します。

記入例:3LDK住宅へのヒートポンプ設置

金額は例で、税率は10%です。施工業者がガスボイラーの代わりに、熱損失計算、空気熱源の室外機、バッファタンク付き貯湯タンク、大型ラジエーター4台、試運転を見積もります。

記入例:3LDK住宅へのヒートポンプ設置
品目数量 × 単価金額
熱損失計算とシステム設計1 × 65,000円65,000円
空気熱源ヒートポンプ室外機の納品・据付1 × 890,000円890,000円
貯湯タンクとバッファタンク1 × 240,000円240,000円
ラジエーターの交換(1台あたり)4 × 42,000円168,000円
試運転・制御設定・引渡し説明1 × 78,000円78,000円
小計1,441,000円
消費税 (10%)144,100円
合計1,585,100円

5行の税抜合計は1,441,000円、税率10%の消費税144,100円を加えて見積合計は1,585,100円です。施主が申請する補助金は備考に書き、この金額からは差し引きません。

ヒートポンプの見積書で避けたい間違い

  • 熱損失計算をせず、古いボイラーの出力に合わせて能力を決める
  • ラジエーター交換を抜かし、冬に部屋が寒いと言われる
  • タンクと室外機の位置を施主の同意前に示さない
  • 採択前の補助金を先に価格から差し引く
  • この設備に別の税率が適用されないか確かめずに標準税率を使う

書類に記載が必要な項目

見積書に次の項目がそろっていると、取引先の承認も申告資料の整理もスムーズになります。

  • 自社の名称、住所、登録番号
  • 取引先の名称と住所
  • 作成年月日と、重複しない書類番号
  • 品目ごとの数量、単価、金額
  • 税抜金額と税額を分けた表示、および合計金額
  • 支払条件(支払期日、振込先、利用できる支払方法)
  • 適格請求書(インボイス)として使う場合は、登録番号、取引年月日、税率ごとに区分した合計額と適用税率、税率ごとの消費税額が必要です。軽減税率8%の品目があるときは10%と分けて記載します。QuoteBillは1つの書類に1つの税率を適用するため、10%の品目と8%の品目は書類を分けて発行してください。

この書類の消費税は10%で、税抜金額に適用し独立した行として表示します。

税率の公式出典: Japan NTA: consumption tax rates

記載事項の詳細: 適格請求書(インボイス)の記載事項

よくある質問

施主が受け取る予定の補助金はどう示しますか?

単価は定価のままにし、補助金は備考に書きます。誰が申請するか、不採択の場合どうなるかも添えます。制度や条件は変わるため、対象になるかは施主が制度の窓口に直接確かめるよう案内します。

既存ボイラーの撤去も見積書に入れるべきですか?

入れます。別の行か設置工事の行の中かを明らかにし、ガス管の処理を自社で行うか他業者に任せるかも書きます。見積もりを比べる施主は、ある業者は含み別の業者は含まないことを見落としがちです。

ヒートポンプの前に断熱工事が必要な家ならどうしますか?

その旨を備考に書き、施主が先に断熱を行うと決めない限り、現状の家を前提に能力を決めます。断熱改修の前と後の2通りを別々の見積書として示すのも一つの方法です。

電気の契約容量や引込線の増強が必要かもしれない場合は?

現地調査で主幹ブレーカーと分電盤を確認します。増強が必要になりそうなら、電力会社が行う対象外工事か予定額として書きます。時期が施工側では決められないためです。

このテンプレートの税額はどのように計算しますか。

この書類の消費税は10%で、税抜金額に適用し独立した行として表示します。エディターが税抜金額、税額、合計を分けて保持し、数量や単価、国の設定を変更すると三つとも計算し直します。

このテンプレートは無料ですか。

はい。アカウントがなくても、このテンプレートに入力して印刷したりPDFで保存したりでき、支払いの手順も書類への透かしもありません。アカウントに保存したり、エクセル・ワードでダウンロードしたりするには、無料のアカウントが必要です。

関連記事

ヒートポンプ設置見積書テンプレートの作成前に読んでおきたい記事は、見積書の書き方:記載項目・記入例と確認リストと見積書と概算見積の違い|工事見積書の書き方です。見積金額に税を加えるときはVAT・GST計算ツールが便利です。