複数区画の貸主向け残高明細書テンプレート
複数の区画を借りるテナントに送る、貸主向けの残高明細書テンプレート。区画ごとの賃料、共益費、入金の充当先を1枚の明細書にまとめて記入できます。

業種別テンプレート
- 3号区画(店舗)今月分の賃料
- 4号区画(倉庫)今月分の賃料
- 3・4号区画の共益費(四半期分)
- 入金(銀行振込)
作成ガイド
進め方の例
期間中の書類を集める
例:「3号区画(店舗)今月分の賃料」をはじめ、期間中にこの取引先と交わした請求書、領収書、クレジットノートを古い順に記載します。
残高の確認
「入金(銀行振込)」を含む各行のあとの残高が、この取引先に関する自社の帳簿と一致しているか確認します。
送付とフォロー
未払残高と支払条件を記載して明細書を送り、支払期日を過ぎた請求書はフォローします。
店舗が並ぶ建物、小さなビジネスパーク、集合住宅を持つ貸主には、複数の区画を借りるテナントがいるものです。店舗とその奥の倉庫、同じ階の事務所二つといった場合です。区画ごとの請求書だけでは、すぐに追いにくくなります。この明細書はテナントの勘定全体をまとめ、すべての請求に区画を付け、各入金がどの区画を精算したかを示して、ある区画の未払いが別の区画の入金に隠れないようにします。
記載する項目
- 納品物と作業項目
- 3号区画(店舗)今月分の賃料, 4号区画(倉庫)今月分の賃料, 3・4号区画の共益費(四半期分), 入金(銀行振込):請求書、入金、クレジットを日付順に、書類番号とともに記載します。
- 3号区画(店舗)今月分の賃料
- 契約書どおりに区画と用途を書きます。契約が二つあるテナントは、別々の予算から支払うこともあります。
- 4号区画(倉庫)今月分の賃料
- 倉庫などの付属区画は契約や期日が別のことが多いので、別の請求として見えるようにします。
- 3・4号区画の共益費(四半期分)
- テナントが合計だけを受け取る場合でも、共益費は契約ごとの負担割合に従って区画別に分けます。
- 入金(銀行振込)
- 入金をどの区画に充てたかを記録します。金額が一つの区画の賃料とだけ一致するときは特に大切です。
- 対象期間と前期繰越
- 明細書の作成日と対象期間を記載し、前回の明細書の残高を前期繰越として引き継ぎます。
- 請求額と入金
- 請求書は請求額に、入金とクレジットノートは入金・クレジットに、それぞれの書類に記載された金額のまま記入します。「保存した書類から追加」を使うと、この取引先の保存済みの書類から金額を取り込めます。
- 具体的に確認する範囲
- すべての請求行に区画番号を書き、賃料と共用部の共益費を分け、入金をどの区画に充てたかを示します。
送付前の確認事項
- 「3号区画(店舗)今月分の賃料」に、元の書類の番号と金額を記載していますか。
- 「4号区画(倉庫)今月分の賃料」に関する入金は、入金日にすべて記録しましたか。
- 取引先の帳簿でも「3・4号区画の共益費(四半期分)」を同じ金額で見つけられますか。
あと4件を表示
- 「入金(銀行振込)」に、元の書類の番号と金額を記載していますか。
- 明細書の対象期間、前期繰越の金額、受け取った入金がすべて記載されているかを確認します。
- 請求書は発行した金額で一度だけ記載し、クレジットノートは入金と並べて記載します。
- 未払残高の支払方法を記載し、期日を過ぎた請求書があればその番号を明記します。
記入例:テナント1社、区画2つ、明細書1枚
金額は例です。あるテナントが店舗区画を月145,000円、その奥の倉庫を月38,000円で借り、両区画の共益費を四半期ごとに分担しています。今月は店舗の賃料だけが入金されました。
- 請求:区画ごとの賃料を書き、続けて二つの契約に分けた共益費を書きます。
- 入金:145,000円の振込を、振込名義の記載どおり3号区画に充てます。
| 品目 | 数量 × 単価 | 金額 |
|---|---|---|
| 3号区画(店舗)今月分の賃料 | 1 × 145,000円 | 145,000円 |
| 4号区画(倉庫)今月分の賃料 | 1 × 38,000円 | 38,000円 |
| 3・4号区画の共益費(四半期分) | 1 × 21,000円 | 21,000円 |
| 請求合計 | 204,000円 | |
| 受領額 | 145,000円 | |
| 残額 | 59,000円 | |
請求の合計は204,000円、受け取った額は145,000円で、残高59,000円はすべて4号区画の賃料と共益費の分です。
貸主の残高明細書でよくある間違い
- 請求行に区画番号を書かず、どの契約の分かテナントに分からない
- テナントが別の区画を指定したのに、最新の請求に入金を充てる
- 敷金を賃料の入金として数える
- 共益費を賃料の行にまとめ、年度末の精算を追えなくする
- 対象期間を書かずに明細書を送る
書類に記載が必要な項目
取引残高明細書に次の項目がそろっていると、取引先の承認も申告資料の整理もスムーズになります。
- 自社の名称と住所
- 取引先の名称
- 明細書の作成日と対象期間
- 前期繰越(前回の明細書の残高)
- 請求書・入金・クレジットごとの日付と番号
- 各行の残高と未払残高
取引残高明細書には独自の税額はかかりません。各行には請求書、入金、クレジットをその書類の金額のまま記載し、残高は前期繰越から積み上げます。
よくある質問
二つの賃貸借契約を1枚の明細書にまとめられますか?
同じテナントであれば可能です。すべての行に区画と契約を書き、残高を分けやすくしておきます。契約ごとに敷金、賃料改定、終了日が異なることがあるためです。
テナントがまとまった額を一度に支払いました。どの区画に充てますか?
契約やテナントの指定があればそれに従い、なければ古い請求から充てる貸主が多くいます。どの方法でも明細書に明記しておけば、ある区画の未払いが突然表に出ることはありません。
敷金も明細書に載せますか?
通常は賃料の入金としては載せません。契約にもとづいて預かる敷金は別の債務なので、テナントに聞かれたら備考に書き、残高の計算からは外しておきます。
明細書はどのくらいの頻度で送りますか?
多くの貸主は毎月で十分で、年度末の共益費の精算後には必ず送ります。テナントが概算で払った額と精算結果を並べて確認できるからです。
テナントが共益費の行に異議を唱えたら?
その行は残したまま備考に確認中と記し、争いのない残高を別に示します。多くの契約書に共益費への異議の出し方が定めてあるので、その条項を案内します。
このテンプレートの税額はどのように計算しますか。
取引残高明細書には独自の税額はかかりません。各行には請求書、入金、クレジットをその書類の金額のまま記載し、残高は前期繰越から積み上げます。
取引残高明細書と請求書の違いは何ですか。
請求書は一件の販売について支払いを求める書類です。取引残高明細書は一定期間の請求書、入金、クレジットをまとめ、まだ支払われていない金額を示すもので、請求書の代わりにはなりません。
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